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マラセチア菌とは?健康な肌にもいる真菌と、肌トラブルの関係

HereNature.com · 2026年10月18日 · 資料に基づく科学解説

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マラセチア菌とは何か?

健康な人の皮膚にもいる、真菌の仲間です。皮脂を利用して生き、肌の状態などによって病気に関わることがあります。いるだけで病気や不潔という意味ではありません。

皮膚の表面と酵母状の真菌を表した概念イメージ。顕微鏡写真ではなく、大きさや分布を再現したものではありません
イメージ画像。実際の大きさ・分布や症状を示すものではありません。

What?

健康な肌にもいる真菌

マラセチアは、酵母状の真菌の一群です。「菌」と呼ばれますが、細菌とは別の仲間です。健康な皮膚にも普段からいるため、「常在真菌」と呼ばれます。[1]

皮脂の多い頭皮、顔、胸などに多く、複数の種類が知られています。名前を聞くと取り除きたくなるかもしれませんが、存在すること自体が、病気を意味するわけではありません。[1][2]

Why?

皮脂を利用し、肌の反応にも関わる

マラセチアは皮脂に含まれる脂質を利用します。その過程で生じる物質や、体の炎症反応が、脂漏性皮膚炎の発症に関わると考えられています。[1]

ただし、脂漏性皮膚炎の原因は完全には解明されていません。マラセチアだけでなく、皮脂や肌の反応などが関係します。「菌がいるから発症する」「洗い方が悪いから起こる」とは言えません。[2]

What we know

分かっていることと、まだ言えないこと

健康な成人10人の皮膚を調べた研究でも、体幹や腕の多くの部位でマラセチアが主要な真菌でした。これは皮膚にすむ微生物を調べた研究で、洗浄料や薬の効果を試したものではありません。[3]

マラセチアは、癜風(でんぷう)やマラセチア毛包炎の原因になり、脂漏性皮膚炎の発症・悪化にも関わります。ただし、それぞれの病気の仕組みや診断は同じではありません。見た目や「菌がいる」という情報だけで、自分の症状の原因は決められません。[1][4]

抗真菌成分を調べた研究から分かること

ミコナゾールは真菌の増殖を抑える成分で、M. furfurへの抗真菌活性が報告されています。1997年の原著には、0.75%配合シャンプーの二重盲検試験もあります。フケ症の有効性解析108人では、フケ改善は配合群72.4%(42/58人)、基剤群52.0%(26/50人)で、改善例では菌数も減少しました。研究の原著

この研究は、真菌への作用と症状改善の関係を考える根拠の一つです。ただし、特定の試験シャンプーをフケ症に用いた結果であり、どの洗浄料でも同じ効果が出る、脂漏性皮膚炎が治る、常在菌を根絶すべきだという結論にはなりません。

皮脂や菌をゼロにしようと、強く洗う必要はありません。脂漏性皮膚炎のケアでは、刺激を避けてやさしく洗い、十分にすすぐことが勧められています。熱い湯や刺激の強い洗浄料も悪化のきっかけになり得ます。患部に使う製品や洗い方は、皮膚科で相談してください。[5]

赤み・かゆみ・ぶつぶつが続く、広がる、肌の色が部分的に変わるなどの変化があれば、自己判断で洗浄料を試し続けず皮膚科へ。洗浄と病気の治療は別です。[1][5][6]

More info

補足:薬用石鹸の表示を読む

薬用石鹸の効能と、皮膚の病気の治療はどう違う?

コラージュフルフルの表示をもとに違いを整理した記事です。皮膚炎のある部位への使用を勧めるものではありません。

参考にした情報

  1. 酵母状真菌・常在性、疾患との関わり、診断。該当節を確認。 確認日:2026年10月18日。

  2. 皮脂と酵母、皮膚反応、原因の未解明部分。 確認日:2026年10月18日。

  3. 公開抄録を確認。健康な成人10人・14部位の観察研究。製品や治療の効果を調べた試験ではない。 確認日:2026年10月18日。

  4. 公開抄録の範囲で確認。常在真菌、感染症と増悪因子の区別。 確認日:2026年10月18日。

  5. やさしい洗浄・十分なすすぎ、刺激の回避。 確認日:2026年10月18日。

  6. [6] NHS:癜風一次情報

    色の変わった斑点、他疾患との鑑別と受診。 確認日:2026年10月18日。

  7. 定義・全体像・説明順序の参考。医学的説明は学会資料・原著抄録等と照合。転載なし。 確認日:2026年10月18日。

  8. 抄録・本文87–88頁を確認。抗真菌活性の記述は先行研究引用。試験製剤・対象・アウトカムを現行石鹸や脂漏性皮膚炎治癒へ転用しない。 確認日2026年10月18日。