暗い海で暮らすための形
What?透明な頭、大きな口、光る突起。深海魚の姿は、どこで、何を食べて暮らすかと結び付いています。
ただし、「深海だから全員が同じ形になる」わけではありません。ここでは、研究機関MBARIが紹介する3例から、形と働きの関係を見ていきます。
見つける・誘う・飲み込む
Why?デメニギスは、透明な頭の内側に筒状の目を持ちます。 上を向いた目は、餌を食べる際には前へ回転します。MBARIは水中での観察から、この動きを確認しています。見た目だけでは分からなかった目の使い方です。MBARIの解説
深海性のチョウチンアンコウ類は、光る疑似餌で獲物を誘います。 頭から伸びる突起の先に発光する細菌が共生し、近づいた小魚などを口で捕らえます。光は、暗い場所で餌に近づいてもらう手段です。MBARIの解説
大きな口は、出会った餌を飲み込む助けになります。 MBARIが紹介するフクロウナギの仲間、Saccopharynx lavenbergiは大きく開く口を持ちます。食べ物が乏しい環境で、大小の餌を取り込める形と説明されています。MBARIの解説
働きが分かっても、進化の全過程は分からない
What we know目の回転のように観察された動きと、「なぜその形が進化したか」という説明は区別します。現在の形が役立つことだけで、その形に至った歴史のすべてが証明されるわけではありません。
たとえば、フクロウナギの仲間の光る尾先には、餌を誘う役割があると考えられていますが、MBARIの説明でも可能性として扱われています。
また、ここで挙げた3例を深海生物全体へ広げることはできません。種類や暮らす深さによって、役立つ形は違います。 高水圧への適応も、見た目だけで判断できるものではありません。
そもそも深海とは、どこから?
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