キャンプの醍醐味は、自分の手で「家」を建てるところにある。自然の中にテントを張るって、ちょっとした冒険であり、自立の第一歩。
この記事では、初心者が気になる「テント設営の基本」を中心に、実際にやってみて感じたポイントをまとめる。
設営で一番大事なのは「場所選び」
地面は平らか? 傾斜・石・水たまりに注意
- 平らな地面:傾斜があると寝てるうちに体がズレていく。テントも安定しにくい。
- 石や木の根:見つけたら必ずどける。寝るときに背中が痛くなるし、テントが破れる原因にも。
- 水はけ:地面が湿ってると夜露や雨でびしょびしょになる。なるべく高い場所・水たまりのない場所を選ぼう。
風向きとテントの向き
風が強い日は設営しないのもアリ
- 目安:風速7〜8m以上(体感では「立ってるとフラつく」くらい)
- 風でテントがあおられて破損するリスクあり。初心者は無理しない方がいい。
入口は風下に向けるべし
- テントの入口を風上に向けると風が吹き込んでバッサバサになる。
- テントが倒壊する原因になるので、風下に向けて建てるのが基本。
ペグとガイロープの基本
ペグは「打ち方」が大事
- 地面に対して45度の角度で打ち込む。
- ロープの引っ張り方向に逆らうようにすることで抜けにくくなる。
ガイロープは「ピンと張る」
- 張りが甘いと、風でテントが揺れたり崩れたりする。
- 張った後はテンションを確認するクセをつけよう。
地面によってペグを変える
- 草原・土:一般的なペグ(スチールやアルミ)でOK。
- 砂浜:普通のペグは効かないので、サンドペグ(長くて幅広)や重り(石や砂袋)で固定。
テント内の快適性を上げるコツ
マットは超重要
- 草原なら断熱マットで十分。でも凸凹があると腰が痛くなるので注意。
- 砂浜はめっちゃ暑い!
地面からの熱を遮るために、銀マット+エアマットの二重構造が理想。
それでも暑い日はタープや木陰を活用しよう。
初心者がやりがちな失敗あるある
- 張り綱を忘れる → テントが不安定になる
- ペグを浅く打つ → 風で抜ける
- 斜面に建てる → 寝てるうちにズレる or 酔う
- 暑さ対策を忘れる → 特に砂浜で地獄を見る
【番外編】自然界の“食いしん坊”に注意!
トンビ・カラス問題
- 食事中にやってくる。とくに子ども連れのファミリーキャンプでは要注意。
- BBQ中に肉をさらわれることもあるので、食材を放置しないこと!
BBQには「屋根」もあると安心
- タープがあると快適&安全。
- 夏は日差しを防ぎ、急な雨にも対応できる。
- 無理に木陰を探すより、自前で日陰を作った方が便利。
まとめ
テント設営は、自然と対話しながら「自分の場所」を作る行為だ。
設営の基本さえ押さえれば、草原でも砂浜でもマイハウスは手に入る。
「風を読む」「地面を見る」「ペグを打つ」――この一連の作業は、大人の秘密基地づくりとも言える。
ぜひ、あなたも自然の中に自分だけの“マイハウス”を建ててみてほしい。
Rolling Rolling。