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ブッダ vs 資本主義

「ブッダ vs 資本主義」――これは、**“精神の自由” vs “物質の欲望”**の構図でもある。

その衝突を描くことで、今を生きる俺たちにとって何が本当の豊かさなのか、見えてくるはずだ。

ブッダ vs 資本主義

欲望を超えるか、欲望を回し続けるか

■ 資本主義は「欲望エンジン」で動く

資本主義が前提にしているのは、たった一つの原理:

「人間はもっと欲しがる生き物である」

もっと稼ぎたい もっと便利に もっと映える もっと若く、美しく、早く

欲望を刺激すれば経済は回る。

この前提の上に、広告も、SNSも、ビジネスも成立してる。

■ 一方、ブッダの出発点は「すべての苦しみは欲望から始まる」

ブッダが見つめたのは、逆方向の真実だった。

「欲するから苦しむ。

欲しなければ、苦しみは消える。」

つまり、“手に入れること”よりも“手放すこと”にこそ自由があると。

これって、資本主義とは真逆の立場なんだよな。

■ 資本主義は「回し続ける」ことが目的化している

経済成長とは、止まれない列車。

止まったら、失業、倒産、恐慌が起きる。

だから、

買い替えを促す 新商品を出し続ける 不安を煽って対策商品を売る

「足りない」という感情を、常に植え付ける構造になってる。

■ ブッダは「止まる」ことの価値を説いた

今ここにある呼吸 ありのままの心の観察 足るを知る生き方

ブッダは、「今この瞬間に戻る」ことを通して、

内なる静けさと自由を手に入れる方法を伝えた。

それは、「もっともっと」と焦らせる世界への、静かな抵抗だった。

■ 資本主義では「成長」が正義

 ブッダにとっての成長は「縮小」と「覚醒」

資本主義:

数字が増える=成功 利益が伸びる=優秀 拡大する=強い

ブッダ:

執着が減る=成長 比較が消える=自由 自我が溶ける=悟り

真逆の成長モデル。

片や“足す”、片や“引く”。

■ 結論:どちらに生きるかは、自分で選べる

現代は、資本主義の中で生きざるを得ない。

でも、ブッダ的視点を持ちながら資本主義を泳ぐことはできる。

欲望の炎に完全に焼かれず 必要以上に持たず 時に立ち止まり、自分の心を整える

そういうスタンスで生きることは、

**「資本主義に巻かれない自由人」**になることだ。

イチナナの創業者の出家について