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宇津木式肌断食: やりすぎ禁物=バランスが大切

スキンケア界隈でよく聞く「肌断食」──その代表格とも言えるのが宇津木式スキンケアだ。 でも今回は「肌断食をしよう!」という話ではない。
テーマは、**宇津木式が提唱する“肌のメカニズム”って、今の科学的に合ってるのか?**という点に絞ってみたい。
■ 宇津木式の肌メカニズム:要点整理
宇津木式の主張はざっくり言うとこうだ:
- 肌は外から何かを与えなくても、自ら潤う力を持っている
- 角質は“垢”ではなく、“バリア”である
- 表面の角質が自然に剥がれ落ちることで、肌はターンオーバー(新陳代謝)する
- 化粧品(特にクリームや保湿剤)で“いらん角質”をくっつけたままにしていると、 → 肌の剥がれ落ちが妨げられ、 → 新しい肌が生まれにくくなり、 → 肌が薄くなる or 肌トラブルの原因になる
つまり、
“肌が剥がれ落ちる → 新しい肌が生まれる”
という自然な流れを邪魔しないことが大事、という考え方だ。
■ この理論、最近の科学と合ってるの?
答えは「半分YES、半分NO」というのが現状。
✅ YESな部分:
- 肌のターンオーバーは約28〜40日周期で起こる(年齢で変動)
- 表皮の最上層=角質層が剥がれるのは自然なプロセス(脱落)
- この過程で外的刺激が多すぎるとバリア機能が壊れる
- 角質が“バリア機能”を担っているのは科学的にも認められている
❌ NOな部分:
- 「保湿を一切しない方が良い」には異論がある
- 乾燥肌やアトピー傾向の人はバリア機能が弱いため、補助的な保湿が必要な場合も
- 角質が落ちない=ターンオーバーが遅い という因果は、単純化しすぎとも言われる
■ まとめ:重要なのは“やりすぎない”こと
宇津木式の面白い点は、「足すのではなく、引く」という発想。 これは最近のスキンミニマリズムにも通じる。
ただし、全員に向いてるかというとそうではない。
- 乾燥が強い人は、保湿を完全に断つのは逆効果になる可能性も
- 逆に、**「何もつけなくなったら肌が安定した」**という人も実際に多い
現代の科学は、肌の再生メカニズムをどんどん明らかにしている。 その中で宇津木式の理論は、極端ではあるが、ある種の“本質”を突いているとも言える。
肌は、“守りすぎず、攻めすぎず”がちょうどいい。
※「肌断食=正義」でも、「保湿=悪」でもない。 あくまで、“肌の自然な営み”を尊重するための知識として参考にしてみてほしい。